タイムライン

資料モジュール

タイムライン

複数のプロットラインを管理します。前後順を追うカードフロー、年号や期間を扱うスケール軸、脚本上の特定箇所へのイベント紐付けを解説します。

タイムラインの概要とアクセス方法

タイムラインは、執筆初期段階でプロットの順序、実際の時間経過、関与するエンティティを整理するための手動ソートボードです。脚本本文から勝手にイベントを自動生成したり、執筆者が並べたカードの順序を勝手に崩すことはありません。左ナビゲーションから「Timeline」(タイムライン)を開きます。タイトルの横に総イベント数が表示され、その下にはプロットライン数、脚本と紐付いたイベント数、時点と期間の割合が表示されます。

1つのプロジェクト内に複数の独立したタイムラインを作成できます(本筋、ヒロインの動線、水面下の暗闘など)。すべてのラインは全体概要画面上で直接編集可能であり、専用の個別編集モードへ切り替える必要はありません。

新規ラインの追加:表示モードの選択

「New Plotline」(新規プロットライン)をクリックすると、名称と表示モードの指定が求められます:

  • Card Flow(カードフロー:順序重視のドラッグ可能なレイアウト)——順序関係の整理に特化。
  • Timeline(タイムライン:物理スケール、2レーン表示)——年号や期間の正確な可視化。カード上では「スケール軸」と表記されます。

年代記などを明確に整理する場合は、後から切り替えるのではなく最初からスケール軸モードで作成してください。作成済みのラインは「Plotline Settings」(ライン設定)で名称、表示モード、軸の開始・終了値(空欄の場合は自動算出)の変更や削除が可能です。

イベントが未登録のラインには「No cards yet.」などの案内が表示され、ラインが1本もない初期状態では最初のラインを作成するための案内ボタンが表示されます。

カードフロー:順序管理に特化した表示

カードは左から右、上から下へと内容の長さに応じて自動折り返しで配置されます。ドラッグで直感的に順序を並び替えることができ、その並びがそのまま物語の語り順となります。時間のスケール尺度は持たないため、「最初の出会い」と「同盟の結成」の間が3か月なのか3年なのかはこの画面には表示されず、表示されるべきでもありません。

追加ボタンは選択中のモードに連動して表示されるため、ダイアログでタイプを二重に選び直す手間はありません。

スケール軸:年号、期間、レーン分割

スケール軸は物理的な時間の長さを反映します。時点イベントは軸上のドットとカプセルとして表示され、期間イベントは軸の下にバーとして配置され、左端に開始時点、中央に名称、右端に終了時点が表示され、軸には目盛り数値が刻まれます。

  • 初期表示は100%の全体俯瞰です。スクロール領域がある場合、ホイールまたはトラックパッドで左右に移動し、Shift + ホイールでポインター位置を中心に100%〜600%の拡大縮小が可能です。下部のスライダーも連動します。端に到達した場合や全体表示時は垂直ホイール操作がページ側に返還されるため、スクロールが軸内に閉じ込められることはありません。
  • ドラッグ操作による微調整:時点イベントは整数の座標に吸着します。期間イベントの中央をドラッグすると全体が平行移動し、両端をドラッグすると開始または終了時点が変更されます(最小幅は1単位)。ドラッグ中はリアルタイムなデータ書き込みは行われず、指を離した瞬間に値が確定します。タップによる詳細の展開も妨げられません。
  • 期間イベントは1行に1つとは限りません。重ならない期間は同一行を共有し、水平方向に実際に重なりが生じた場合のみ新しい行が追加されます。期間を別の行にドラッグすることも可能で、吸着位置が補正されるため1つの行に重複する2つの期間が並ぶことはありません。
  • 軸上の空白部分をダブルクリックすると追加ポップアップが開き、時点か期間かを個別に選んで作成できます。初期の期間幅は現在の表示範囲内に自動で収められるため、作成したイベントが画面外で見失われることはありません。

カードの高さはコンテンツに応じて自動伸長します。カードが増えたり行が積み重なるとカード全体が下方向に伸び、固定枠の中にノードが窮屈に押し込められることはありません。

脚本内の該当箇所への紐付け

カード、時点、期間のいずれにも「Location」(発生位置)を設定できます。章、シーン、時空、またはコンテンツブロック(あるいは未設定)を選択できます。タイムライン側にはテキストの複製ではなく参照リンクが保存され、「Jump to Script」(脚本へ移動)から該当箇所へ即座に戻れます。

「Affected Objects」(影響を受けるエンティティ)として、キャラクター、ロケーション、小道具、世界観設定を個別に紐付けることができます。選択ダイアログでは選択済みの項目がカテゴリマーク付きで上部にピン留めされ、4つの分類はヘッダーに「選択数/総数」を表示した状態で折りたたまれ、検索ボックスから名称や別名で絞り込めます。登場人物が多い長編でもダイアログが破綻することはありません。説明欄では変わらず @ メンション入力も可能です。

これら2つは異なる役割を果たします。「Affected Objects」は執筆者が確認した確実な関係性であり、絞り込み、要約、AIのコンテキストに活用されます。「@ メンション」は閲覧時のジャンプ用です。いずれも因果関係を勝手に推論したり、誰がその場にいたかを勝手に判定することはありません。

アシスタントによるタイムラインの整理

「同盟の結成を第3章の後に移動して」「ヒロインの動線に追放から再会までの骨子を立てて」のように指示を出すと、アシスタントは確認用の提案カードを提示します。プロットラインの作成や変更(名称、カラー、モード、軸の範囲)、イベントの作成・変更・削除(所属ライン、タイトル、メモ、発生位置、関係エンティティ、期間、紐付くシーンのロケーション)が含まれます。

実行時には厳格なバリデーションが行われます。発生位置は実在する章・シーン・時空・ブロックを正しく指している必要があり、期間の終了は開始よりも後でなければなりません。ラインの削除は配下の全イベントに連鎖し、カード上に影響件数が明記されます。1回の承認でまとめて適用され、1回のUndoでカード全体の操作を取り消せます。「タイムライン全体をAIに勝手に再構築させる」機能はあえて設けていません。

制限事項とトラブルシューティング

作成および編集時にはその場で入力値が検証され、処理が気付かれずに失敗することはありません:

  • 「Please enter the event title first.」(イベントのタイトルを先に入力してください)/開始座標の未入力/終了座標の未入力/「End coordinate must be greater than start coordinate.」(終了座標は開始座標より大きい必要があります)。
  • 1枚の提案カードで「新規ラインの作成」と「その新しいラインへのイベント追加」を同時に行うことはできません。ラインのIDは一度保存されて初めて発行されるため、2ステップに分けて指示してください。
  • カードフローとスケール軸は同一の内容を表現しますが、幾何学的なデータ変換は行われません。モードを切り替えても勝手に座標が捏造されたり、並び順が期間に自動変換されることはありません。
  • 独立した別の編集画面を探す必要はありません。すべての操作は全体概要画面の中で完結します。