モジュール間連携

参照と連携

モジュール間連携

連携は単方向です。本文から資料へ蓄積され、名称変更時も同一性を保ち、削除保護が働き、AIの編集も同一の承認カードを経由します。

連携の方向性:脚本 → ライブラリ

Loomworldにおけるデータの連携には明確な方向性があります。本文(ドラフト)に書いた内容はライブラリの記録として蓄積されますが、ライブラリで手動作成したカードは、本文の行を削除したからといって消えることはありません。この原則を理解していれば、「データが勝手に書き換わってしまうのではないか」という不安のほとんどは解消されます。システムが勝手に削除することはありません。

執筆中に自動発生する3つの連携

  • 登場人物(Character)行の確定(Enterキー、カーソル移動、またはエディターのフォーカス外れ):前後の空白削除および大文字小文字の正規化を行ったうえで名簿(別名を含む)を検索します。一致すればそのカードに紐づけられ、見つからない場合は「Minor(脇役)」として新規カードが自動登録されます。入力途中や一時的な停止でカードが作られることはありません。
  • シーンノードのロケーション確定:同様のルールでロケーションライブラリと照合され、一致するものがない場合は自動的に新規カードが作成されます。
  • 通常の本文内にある「[古びた懐中時計]」のような角括弧付きの名称:確定時に小道具ライブラリと照合され、存在しない場合は小道具カードが作成されます。その行には小道具への参照が記録されます。

冒頭の生成や続きの執筆も同じルールに従います。モデルがテキストをストリーミング出力している間、途切れ途切れのシーン見出しや名前は一時的な下書きにとどまり、何も作成されません。生成が完了、手動停止、またはエラー終了した時点で初めて正式なノードとして確定し連携が処理されるため、文字が1つ出力されただけで不要なカードが乱立する心配はありません。

手動でのメンテナンスが必要な項目

人間関係、所属組織、章ごとの状態変化、伏線アンカー、戦闘力数値、マップ上の配置、相関図の座標などは、すべて作家自身の創作上の意思決定に基づくものです。「彼がそれを拾い上げた」と書いたからといって、システムが勝手に動機を推測したり、恋愛関係を定義したり、刀のカードを作成したりすることはありません。

唯一の慎重な例外は時空(シーン設定)のロケーションです。確定時にそのシーンが属するロケーションのサブツリー内でロケーションカードの再利用や新規作成が行われます。再紐づけを行っても名称変更は発生せず、解除した場合は参照が外れるだけでカード自体は削除されません。

名称変更および削除に伴う連動影響

  • 名称変更の影響は極めて安全です。勢力・組織カードの名前を変更すると、キャラクターの所属タグ、名簿グループ、人数カウント、ボード、アシスタントの読み取り内容が一括で更新されます。ロケーション名を変更した場合も、本文やラベル上の表記は即座に最新名に切り替わります。保持されているのは文字列ではなく「固定された同一性(ID)」であるためです。
  • 削除は明確に連動します。キャラクターを削除すると関連する関係線が整理されます。シーンや時空(またはそのサブツリー)から参照されているロケーションは削除できず、参照されている間は親階層の変更もできません。プロットラインを削除すると傘下のイベントも連鎖削除されます。章やシーンを削除すると、それらを指していた伏線やタイムラインのアンカーが自動解除され、参照の不整合(宙ぶらりんのID)を残しません。
  • マップ上の配置は表示のみに影響します。配置ピンを削除しても、そのマップビューの描画が消えるだけであり、実体カードや他のビューの配置、サブマップには影響しません。
  • 勢力・組織カテゴリからの離脱は影響の確認ステップを経由します。1回の更新で基本所属、章ごとの変化キーフレーム、ボードフィルターが一括解除され、1ステップで元に戻す(取り消す)ことができます。

章ごとの状態変化の読み出し仕様

キャラクターや小道具の状態変化は、読み出し時に動的に統合されます。基本値が物語開始時の状態となり、キーフレームはその章から次の変更キーフレームがある章まで適用されます。特定の章における有効な状態を取得する際、その後の章で起きる変化が漏れ込むことはありません。履歴を取得する場合は開始章と終了章の両方を指定する必要があり、各変化の前後差分が返されます。

AIによる読み取りも同じルールに従います。状態の参照には章の指定が必須であり、その章時点での年齢、職業、所属、フェーズを取得します。所属はカードの最新名称と安定IDで表現されます。相関図は有効な参照のみから関係を構築し、名称や別名による曖昧な推測フォールバックは行いません。

同一ルールで行われるAIの書き込み処理

アシスタントが文脈を「認識した」というだけで原稿を直接編集することは決してありません。すべての書き込みは「提案カード」を経由します。最大8件のアトミックな操作が1つのトランザクションとしてまとめられます。確認前に背后で対象データが変更されていた場合、勝手な上書きを避けるためカード全体の適用が拒否されます。承認されたカードはプロジェクトのアンドゥ履歴に記録され、1回のアンドゥですべての変更を元に戻せます。削除操作の場合は、事前に影響範囲(登場回数、関係線の数、サブツリーの規模、被参照数、ライン内イベント数、本文アンカーなど)が明示されます。

詳細は AI協働の概要 を参照してください。

制限事項とトラブルシューティング

  • 単方向の連携のみ:カードを変更しても本文が勝手に書き換わることはなく、本文を編集しても設定や人間関係が勝手に補完されることはありません。
  • 自動カード作成は、正規化された正式名称および登録済みの別名とのみ一致します。2つの呼び名を同一人物として扱いたい場合は、システムに推測させようとせず、キャラクターカードに別名を登録してください。
  • 参照先を失ったIDを含むプロジェクトパックをインポートした場合、インポート時に自動で整理されます。基本値、章ごとのキーフレーム、ボードフィルターの無効な参照は解除されて概要に記録され、同名の別のカードへ勝手に付け替えられることはありません。