# メモ、ト書き、トランジション、ナレーション

> 4つの補助ノードの役割と、行ごとに指定する意图説明の用途を解説します。

Source: https://loomworld.ai/ja/docs/editor-annotate

## 4つの補助ノードが担う役割の区別

ト書き、トランジション、ナレーション、メモはいずれもセリフではありません。それぞれが「舞台上で何が起きているか」「シーンがどう切り替わるか」「誰が語っているか」「どれが自分用の控えか」という異なる問いに答えます。役割を明確に分けることで、エディターはタイプ別に見やすく装飾でき、AIはセリフと舞台動作を区別して処理できるようになり、推敲時にもインデントに頼らず構造を把握できます。

## ト書き：セリフと並行する動作描写

ト書き（キー `5`）は、セリフの発話と並行して行われる舞台動作を表します。「立ち上がりながら話す」「手紙を机の向こうへ押しやる」などが該当します。ト書きは対話構造の内部に従属するものであり、ト書き自体が発話者を立てることはできません。その上には必ず登場人物行が存在する必要があります。

セリフが一切なく動作のみが連続する段落は、「描写」行として記述するのが適切です。それはシーン全体の情景叙述であり、誰かの発話の合間に挿入された動作ではないからです。

## トランジション：シーンの転換

トランジション（キー `7`）は、シーン間のつなぎ目（フェードイン、暗転、ジャンプカット、3年の歳月が流れる等）を明記します。単なる見た目の装飾ではなく構造上のマーカーです。2つのシーンの間に配置することで、直前のシーンがここで一区切りついたことが読者にもAIにも明確に伝わります。

## ナレーション：語り手の声

ナレーション（キー `6`）は、語り手やモノローグ、劇外のナレーション音声を担い、登場人物のセリフとは明確に区別されます。本製品における叙述ノードはこれ1種類のみです。旧来の「字幕」タイプは廃止されており、ナレーションとして暗黙的に読み替えられることもないため、似通った複数の記法を使い分ける必要はありません。

## メモ：執筆者自身のための控え

メモ（キー `4`）は、「この動機は後で説明する」「ルール設定が固まってから修正」といった自分自身への控えです。単なる付箋という以上に、「現在の発話者を終了させる」という構造上の働きを持ちます。セリフをメモの中に書き分けないよう注意してください。

メモは脚本データの一部として扱われ、保存やエクスポート時にも一緒に保持されます。最終成果物の納品時にメモを残すかどうかは執筆者が自由に判断できます。

## 行内意図：AIに伝える方針

タイプの設定に加え、各行には「この行が果たすべき目的」を短いメモとして付与できます。これは読者に見せる本文ではなく、後続の協作者やAIに対して「この行で何を意図しているか」を伝えるためのものです。続きの執筆、ビートの展開、整合性チェックのすべてでこの意図が参照されるため、要所に1文残しておくだけで、後からチャットで長文の説明を繰り返す手間が省けます。

章、シーン、時空の各階層にもそれぞれ独自の解説テキスト（章の意図、シーンのあらすじ、時空の状況説明）が用意されています。これらは行内意図とは別物であり、互いを置き換えるものではありません。3層の一覧表示や「執筆待ち／整理待ち」の状態表示については、 [コンパニオン](https://loomworld.ai/ja/docs/chapter-companion) を参照してください。

## タイプの選び方：4つの判断基準

- セリフがなく動作のみの場合：「描写」を使用します。ト書きは発話の途中に挿入する動作であり、話し手がいない場合は挿入先が存在しません。
- シーンとシーンの間の切れ目か、同一シーン内の切り替えか：シーンの切れ目には「トランジション」を用い、シーン内の微細な切り替えには「時空」ノードを用います。
- 誰の声であるか：登場人物が発したセリフには、その直前に話し手を宣言する「登場人物」行が必要です。語り手や劇外音声の場合は「ナレーション」を選択します。
- 誰に向けた言葉か：自分自身への備忘録であれば「メモ」を使用します。協作者やAIに向けた「この行の狙い」を伝える場合は「行内意図」フィールドに記入します。

この区別を一度正しく設定しておけば、以後の恩恵は自動的に得られます。タイプに応じた適切な装飾、タイプ別の登場回数カウント、AIによるセリフとト書きの正確な識別、エクスポート時の正しい分類配置などがスムーズに行われます。

## 制限事項とトラブルシューティング

- 補助タイプが自動で判定されたり補完されたりすることはありません。Loomworld が文脈から勝手にト書きと判断したり、トランジションを勝手に挿入することはありません。
- セリフに話し手が紐付いていない場合：直上に「登場人物」行が配置されているか確認してください。セリフは常に明示的な話し手に帰属する必要があります。
- タイプの変更はセマンティクス（意味付け）を変更するだけであり、本文テキストは改変されません。誤って設定した場合は、再度 Tab キーを押して「描写」に戻してください。
